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エコな綿作ってみました。

エコプロに向けてエコ綿を試作してみました。当社は綿100%の生成りのダウンプルーフの生地をよ く使います。これはクッションや枕用に使う生地です。当社の中でも一番使う生地です。この生地を一番使うということは一番裁断くずが多く出るということになります。これは基本的にお金を払って処分しているわけです。基本的に事業者ゴミなわけです。この裁断生地からいわゆる半毛を作りました。基本的には綿100%半毛で生成り色の綿ができます。この綿でふかふかのフトンができるかというと綿の繊維が短いので残念ながら、布団は作れないと思います。但し、枕、クッションなどは十分に製品になります。本来綿100%の綿でクッションなどは作りませんが、SDGsな時代ではありかもしれません。かつて枕の素材にカポック(パンヤ)が使われていました。今回のリサイクル綿はそのカポックに非常に似ている触り心地です。側が被るとどちらがリサイクルでどちらがパンヤかわらないと思います。綿100%の綿は少し硬めですが、ここにリサイクルポリエステル綿をブレンドしてもかなり、いい感触の枕も作れますね。SDGsの時代には十分訴求力のある商品ができると思いました。かつて綿の中に黒ハンモウとい綿が出回っていたことがあります。これはスーツ生地の裁断くずから綿を作っていました。かつてはビジネスマンのスーツはオーダーも吊しも国内産で作られていた時代は、ウールやアクリルなどの裁断くずから綿を作っていました。それを安い座布団の中綿として使っていた時代がありました。いわゆる黒ハンモウ座布団です。かつてはすごい数量の座布団が作られていましたね。その後、スーツも海外で縫製されるようになり、裁断くずが出なくなり、その後黒ハンモウは姿を消しましたが、今は裁断生地を限定すれば、かつて裁断ごみとは思えないほどの綿が作れます。これをクッションや枕に限らず、他に使えるものもあるかもしれません。これから研究ですね。サンプルはエコプロで展示します。是非、手に触ってみてください。

 

2022年12月3日


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